半田広宣 × 高橋徹(マヤ暦研究家)
[1999.10.15]

―高橋さんはホゼ・アグエイアスの主著『マヤン・ファクター』の翻訳出版を、半田さんも『2013:シリウス革命』を1999年の同時期に出版されたばかりです。将来について語っていただく前に、少し過去をふり返りながら、本の紹介をしてください。

高橋徹(以下、高橋と略) 『マヤン・ファクター』は、12年ほど前にアメリカで出版された本で、ホゼ・アグエイアスの代表的な著書です。この本を読んでボクは衝撃を受けたのですが、それは精神世界やニューエイジと呼ばれる分野でも見出すことのできない新しい地平線、可能性を提示していると感じたからです。

西洋文明、とりわけ科学技術が世界をおおっていますが、そのアンチテーゼとして精神世界とかニューエイジが出てきています。しかし、そこでも扱われていなかった分野がここにはあった。過去のマヤ人たちのカレンダーに対する思想体系にはじめて光を当てたものですが、その内容はボクが追求しようとしていた知の体系に近いという感触を得たんです。それでマヤの世界に入ってしまった。

その結果、通常の精神世界とかニューエイジとも接点が持てなくなってしまったんですよ。もちろん、現在の科学とか常識とも接点が持てなくなり、個人的な話ですが、孤立してしまった。そこで悩んだわけです。この本に自分は深く感動して、未来に向けて意味のあるものだと思っていた。ところが、誰も興味を示してくれない。そういう状況の中で10年間あまり、もんもんとしてたわけです。やっと日の目を見ることができたわけで、個人的には感慨深いものがあります。

半田広宣(以下、半田と略) ボクの場合は、最初に精神世界に触れたのはロック体験でした。中学生時代はロックのなんたるかも知らずに聴くだけでした。ところが20歳ぐらいになり、社会と自分との関係性を考えるようになったときに、ロックが持っている反体制的な意味を知り、やがて今の一般的な価値観に対して疑いを持つという具合になったんです。

その後、フリッチョフ・カプラの『タオ自然学』に出会い、60年代カウンターカルチャーについても知るようになりました。ニューサイエンス関係の本もかなり読みましたね。
そしてーボクは「オコツト前夜」といっているのですが27歳ときに超常体験をしました。『シリウス革命』でも取りあげたのですが、声が聞こえてくるといった意識体験をした。それが冥王星意識体オコツトだった。そこで感じ取ったことは、今、高橋さんがおしゃったこととも似ています。今までの科学的な視点は、当然批判しなければならないのですが、それに対してアンチとして出てきた70年代からのオカルト、その延長線上に出てくる80年代の精神世界に対してもアンチといった情報だったんです。

そういった意味では、ボクは科学畑の人から胡散臭く思われるし、精神世界、ニューエイジの人たちからも胡散臭く思われる立場に追い込まれた。そこでこの立場をどのようにまとめるか、30歳くらいから12~13年かけて葛藤が続いていたのです。それがやっと体系として、一通り提出できたのが今度の『シリウス革命』です。

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